2026年7月26日、飛鳥・藤原の宮都が世界遺産になりました。
その構成資産のひとつが石舞台古墳です。奈良県の明日香村にあります。

これです。むき出しの石の塊で、まわりは芝生。
私が行ったのは世界遺産になるずっと前で、そのときの記録です。石舞台と、その日にもう1か所寄った甘樫丘(あまかしのおか)のことを書きます。
🔴 先に結論を書くと、甘樫丘のほうが、はるかに登ります。そこだけは知っておいてください。
石舞台古墳が世界遺産になりました|2026年7月26日
まず、いちばん新しい話から。
🔴 2026年7月26日、ユネスコの世界遺産委員会が「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産への登録を決めました。韓国・釜山での会議でのことです。
| 登録名 | 飛鳥・藤原の宮都(Ancient Capitals of Asuka and Fujiwara) |
| 決まった日 | 2026年7月26日 |
| 構成資産 | 19(宮殿・官衙跡/仏教寺院跡/墳墓) |
| 石舞台古墳は | 🔴 そのひとつ(墳墓のグループ) |
| 国内では | 27件目の世界遺産(文化22・自然5) |
ということは、これから人が増えます。私が行ったときの写真には、ぱらぱらとしか人が写っていません。あの静けさは、しばらく戻らないかもしれません。
石舞台古墳は、実際に見るとどうなのか
教科書で名前だけ知っている、という方が多いと思います。私もそうでした。

🔴 人が写っている写真を見てください。これで大きさが伝わると思います。
写真だけ見ていたときは、もっと小さいものだと思っていました。実際は、大人が立っても石の上端に届きません。

近づくと、石と石のあいだにすきまがあるのが分かります。
🔴 ここ、中に入れます。
外から眺めるだけの場所だと思っている方が多いのですが、石室の中に入って、天井を見上げられます。上に載っている巨大な石を、下から見ることになります。
これは、外から見るのとはまったく違います。行くなら、必ず中に入ってください。
石舞台古墳は誰の墓なのか
調べる方が多いところなので、書いておきます。
🔴 はっきりとは分かっていません。ただ、蘇我馬子(そがのうまこ)の墓ではないかと言われています。
蘇我馬子は、飛鳥時代に力を持っていた豪族です。この古墳がある場所が、馬子の邸宅があったとされる場所に近いこと。これだけの巨石を動かせる力を持っていたこと。そういう状況から推されています。
もうひとつ、見た目についての話も。
🔴 本来は、この石の上に土が盛られていました。いまは石がむき出しですが、それは盛り土が失われた結果です。

ですので、いま見えている姿は、作られたときの姿ではありません。中身が露出してしまった状態です。
それでも、これだけの石が積まれたまま1400年残っている。そう思って見ると、印象が変わります。
石舞台古墳へのアクセスと、入るまで

石舞台古墳は「国営飛鳥歴史公園 石舞台地区」の中にあります。入口に、こういう案内図が立っています。
- 近鉄橿原神宮前駅または飛鳥駅からバス
- 車なら駐車場があります(有料)
- 🔴 レンタサイクルが定番。飛鳥駅前などで借りられます
- 入るのに料金がかかります(大人数百円ほど。金額は変わるので公式で)

受付を通ってから、この石段を上がります。手すりが付いていて、段数もそれほどありません。
🔴 石舞台のほうは、体力的にはまったく問題ありません。ご年配の方でも、お子さん連れでも大丈夫です。芝生の広場になっているので、走り回れます。
問題は、このあとに行った甘樫丘のほうでした。
🔴 甘樫丘は、思っているより登ります
石舞台から車で10分ほど。同じ国営飛鳥歴史公園の、別の地区です。

入口に石碑が立っていて、その奥に階段が見えます。
この時点では、「丘」というくらいだから、すぐだろうと思っていました。

🔴 階段が、ずっと続きます。
杉林の中を、曲がりながら登っていきます。舗装はされていますが、ほぼ全部が階段か、傾斜のある坂です。平らなところはあまりありません。
展望台までかかった時間は、入口から11分でした。
数字だけ見ると短いのですが、登りっぱなしの11分です。私が行ったのは8月だったので、着いたときには汗だくでした。
- 🔴 スニーカーで行ってください。サンダルはつらいです
- 🔴 夏は水を持って。途中に自販機はありません
- 膝に不安がある方は、手前で引き返す判断も要ります
- ベビーカーは、階段なので無理です
「丘」という名前に、私はだまされました。低い山を登るくらいの気持ちで行くのが正解です。
甘樫丘展望台からの眺め
そのぶん、上は良かったです。

飛鳥の平野が、まるごと見えます。田んぼと、点々とした集落と、その向こうの山。
🔴 高い建物が、ほとんど視界に入りません。
これが、この場所のいちばんの値打ちだと思います。1400年前の人が見ていた景色に、いちばん近いのではないか、という気持ちになります。

ベンチがあります。登ったあとに座れるのは、ありがたい。
ここからは、大和三山——耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)、天香久山(あまのかぐやま)——も見えます。藤原宮は、その3つに囲まれた真ん中にありました。
つまり、ここから「もうひとつの世界遺産」も見えているということです。藤原宮跡については別の記事に書きました。
明日香村の観光は、何で回るか決めてから
石舞台と甘樫丘だけでも、移動手段で難しさが変わります。
| 手段 | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 車 | 子連れ・年配の方と | 駐車場が地区ごとに分かれています |
| レンタサイクル | 体力のある方 | 🔴 明日香はアップダウンがあります |
| バス | 本数を調べられる方 | そう多くありません |
| 徒歩 | 1か所だけ見る方 | 地区の間はかなり離れています |
🔴 明日香村のレンタサイクルは、坂を覚悟してください
ここは強めに書いておきます。
「平らな田舎道を、のんびり自転車で」というイメージで来ると、しんどい思いをします。
明日香村は丘と谷でできています。甘樫丘のまわりも、石舞台へ向かう道も、平らではありません。地図で見ると近いのに、あいだに坂があるということが起きます。
- 🔴 電動アシストを選べるなら、迷わずそちらに。差額を払う価値があります
- ふだん自転車に乗らない方は、半日で十分だと思っておく
- 夏は日陰がほとんどありません
- お子さんと一緒なら、車のほうが確実です
飛鳥の観光を、1日で全部やろうとしない
私たちは車で回って、石舞台に15時45分、甘樫丘に16時30分。この2か所だけで、夕方まで使いました。
飛鳥の観光地は、これだけではありません。高松塚古墳、キトラ古墳、飛鳥寺、橘寺、亀形石造物、そして稲渕の棚田。全部あります。
🔴 1日で全部は、まず無理です。
地図の上では狭い範囲に見えるのですが、ひとつひとつが離れていて、あいだに坂があります。詰め込むと、移動だけで終わります。
2回に分けるくらいでちょうどいいと思います。世界遺産になったので、これから何度も話題になります。一度で見きらなくても、また来る理由ができます。
飛鳥の世界遺産を見に行くなら、泊まったほうが動けます
明日香村は、奈良市からも大阪からも、それなりに離れています。
日帰りだと、着くのが昼前、帰りを考えると15時には動き出す、ということになりがちです。石舞台と甘樫丘の2か所で、もう時間がありません。
🔴 前の晩に奈良に泊まると、朝から動けます。これが効きます。
奈良ホテル
関西の迎賓館として1909年創業。伝統のおもてなしで心に残る旅を。
- 最安 17,640円〜
- 評価 4.67(1,735件)
- 最寄 近鉄奈良
- サービス4.73
- 立地4.65
- 部屋4.63
- 設備4.59
- 風呂4.46
- 食事4.80
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
奈良ホテルを挙げておきます。1909年(明治42年)創業で、「関西の迎賓館」と呼ばれてきた宿です。明日香村までは車で40分ほど。
🔴 私はここに泊まったことはありません。日帰りで通える距離に住んでいるからです。ただ、食事には行きました。創業110周年の記念ランチで、フォアグラがおいしかったのを覚えています。
宿の選び方は、奈良のコスモスの記事のほうに、値段の幅で3軒ならべて書きました。
明日香村で世界遺産を見るなら、この順番で
石舞台と甘樫丘、両方行くなら、順番があります。
- 🔴 甘樫丘を先に。登るので、体力があるうちに
- 石舞台をあとに。平らなので、疲れていても回れます
- 甘樫丘は朝のうちが涼しい。夏はとくに
- 石舞台は中に入るのを忘れずに
私たちは逆の順番でやってしまいました。石舞台を見てから、夕方に甘樫丘を登ったので、上に着いたころには日が傾いていました。
展望台の写真が逆光気味なのは、そのせいです。午前中なら、もっときれいに見えたはずです。
奈良ホテル
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※この記事の写真は、世界遺産に登録される前に撮ったものです。2026年7月26日の登録後は、混雑・駐車場・料金などが変わっている可能性があります。お出かけの前に、国営飛鳥歴史公園や明日香村の公式情報でご確認ください。


