長浜城には、中に入らなくても見どころがあります。
先日、実際に行ってきました。今回は天守の中には入っていません。それでも1時間ほど歩いて、写真を40枚以上撮っています。
もともと長浜に用があって出かけた日です。いま大河ドラマで豊臣兄弟をやっているので、せっかくだから寄ってみよう——それくらいの気持ちでした。
ただ、自宅まで3時間かかります。用を済ませたあとで、そこまで時間が残っていませんでした。
そして何より、駐車場が最初の3時間、無料でした。

この記事では、実際に行って確かめた駐車場の料金、入館料、そして9月27日までの企画展のことを書きます。中に入る人にも、入らない人にも役に立つはずです。
料金や会期は、現地の案内板を撮ってきたものをそのまま写しています。ネットの情報は古くなっていることがあるので、行った日に自分の目で見たものだけを書きます。
長浜城の駐車場は、最初の3時間が無料です
先に、いちばん実用的なことから。
長浜城は豊公園(ほうこうえん)という公園の中にあります。その駐車場が、これです。

書いてあるとおりに写します。
| 普通自動車(軽自動車を含む) | |
| 最初の3時間 | 無料 |
| 3時間を超え4時間以内 | 400円 |
| 以降 | 1時間ごと100円加算 |
| 9時間を超え24時間以内 | 1,000円 |
| 大型自動車 | 1回あたり2,000円 |
3時間あれば、天守に入って、公園を歩いて、琵琶湖を眺めて、まだ余ります。ほとんどの人は無料で済むということです。
注意が2つ書いてありました
- 一万円札・五千円札・二千円札は使えません。千円札と硬貨を用意しておいてください
- 駐車券をなくすと3,000円です
3時間無料なので現金を出さずに帰る人が多いと思いますが、少し長居する予定なら千円札を1枚持っておくと安心です。
長浜城歴史博物館の入館料と開館時間
天守の中は長浜城歴史博物館になっています。案内板を撮ってきました。

| 開館時間 | 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
| 入館料(個人) | 一般 1,000円 / 小中学生 200円 |
| 入館料(団体20名以上) | 一般 800円 / 小中学生 160円 |
⚠️ 入館は閉館の30分前までです。夕方に着くと入れないことがあるので、そこだけ気をつけてください。
豊臣秀長の企画展が、9月27日までやっています
行った日に、これが貼ってありました。

企画展「秀吉、秀長と天下を支えた近江衆 ―長浜ゆかりの武将と奉行―」。主催は長浜市です。
| 会期 | 7月25日(土)〜9月27日(日) |
| 前期 | 7月25日〜8月23日 |
| 後期 | 8月25日〜9月27日 |
| 会場 | 長浜城歴史博物館 2階・3階展示室 |
豊臣秀長——いま大河ドラマで扱われている、秀吉の弟です。
その秀吉と秀長を支えた近江の武将と奉行に光を当てた展示です。長浜は、秀吉が初めて城持ち大名になった土地ですから、まさにその現場ということになります。
🔴 会期は9月27日まで。この記事を読んでいる時点で残りわずかです。行くなら急いでください。
ポスターには、前期と後期で展示を入れ替えると書いてありました。前期が7月25日から8月23日、後期が8月25日から9月27日です。同じ企画展でも、時期によって見られるものが違うということです。
会場は2階と3階の展示室。案内板にもそう出ていました。天守の中を上がりながら見る形になります。
中に入らなくても、見るものはあります
ここからが本題です。私はこの日、中に入っていません。
理由は単純で、時間が足りなかったからです。用事のあとに寄って、帰りは3時間。博物館をきちんと見るなら1時間は欲しいところで、それを取ると日が暮れます。
そこで「公園だけ歩いて帰る」ことにしました。結果として、これが良かった。
それでも1時間ほど歩いて、十分に楽しめました。公園のぶんは、全部無料です。
天守は、下から見上げるのがいちばんいい

石段の下から見上げる角度です。写真を撮るなら、ここです。

公園の中の道を歩いていくと、木立の間から天守が現れます。正面から見るより、こちらのほうが好きでした。
石垣は、下のほうが古い

いまの天守は昭和になってから建てられた復元です。中が博物館になっているのも、そのためです。
ただ、足元の石は積まれた時代が違います。大きさも形もばらばらで、隙間に小さい石を詰めてある。ここは近づいて見る値打ちがあります。
角のところだけ、大きめの石が長短を互い違いに組んであります。算木積みと呼ばれる積み方で、角が崩れないようにするためのものです。近寄ると、そこだけ石の選び方が明らかに違うのが分かります。
復元された建物の下に、本物の石がある。この落差が長浜城の面白いところだと思いました。
🔴 秀吉が年貢を免除した、その境界を示す石
公園の中に、何本かの石柱が立っています。道しるべだろうと思って通り過ぎそうになりましたが、説明板を読んで足が止まりました。

「旧長浜領境界碑」といいます。説明板には、こう書いてありました。
長浜は、秀吉によって特別に町屋敷の年貢 米三百石を納めることを免ぜられた。
この特権は徳川幕府にも認められ、他地域とくぎるための石碑が、江戸時代のはじめ長浜町のまわりに三十数本建てられたといわれる。しかし今は、わずかに十余本を数えるだけで、そのうちもとの位置にあるものは数本である。
この境界碑は、秀吉のもうけた長浜の年貢免除の範囲を知る上で貴重な資料といえる。
なおこの境界碑は「これより東 長浜領・これより南 長浜領」と記され、もとは長浜町の西北隅に建っていたと思われる。
(市立長浜城歴史博物館の説明板より)

これは面白い。秀吉が「この町の年貢はいらん」と決めた。その範囲を示すために石を建てた。それが江戸時代を通じて守られ、いまも数本が残っている。
三十数本のうち、いま十余本。もとの場所にあるのは数本。この減り方が、四百年という時間の長さです。
そして、秀吉が決めた特権を、徳川幕府がそのまま認めている。天下が入れ替わっても、この町の免税だけは続いた。石ひとつから、そこまで見えてきます。

石垣の根石が、そのまま置いてあります

白い石柱に「長浜城石垣根石」と刻まれています。そしてその隣に置かれている黒っぽい2つの石が、その根石そのものです。
根石は、石垣のいちばん下に据える石のことです。地面に接して、その上の石を全部受ける。見えない場所ですが、ここが崩れると石垣ごと崩れます。
近づいて見ると、上面が平たく削られていて、角も落としてあります。自然石をそのまま置いたものではなく、据わりが良くなるように加工してある。
四百年前、この石の上に長浜城の石垣が載っていた。それが掘り出されて、いま手の届くところに置かれています。柵もガラスもありません。
その隣に、タイムカプセルが埋まっています

根石のすぐそばに、もう1本の石柱が立っています。「タイムカプセル埋設地」。刻まれている日付は 2004年8月8日です。
城跡の碑だと思って近づいたら、二十二年前に埋められた箱でした。誰が何を入れたのかは書いてありません。いつ開けるのかも書いていない。
四百年前の石の隣に、二十二年前の箱。同じ地面に、二つの時間が並んで埋まっています。この取り合わせが、妙に印象に残りました。
車止めに、雀がとまっています

これは完全に余談ですが、駐車場の車止めに、金属の雀が4羽とまっています。
ふっくらした体で、1羽ずつ向きが違う。言われなければ通り過ぎますが、気づくと可愛い。
城を見に来て、いちばん写真を撮ったのがこれ、ということも起こりえます。車を降りたら、目の前の車止めを見てみてください。
銅像は秀吉ではありません
公園の名前は豊公園(ほうこうえん)。「豊」は豊臣の豊です。秀吉が城を構えた土地だから、この名前がついています。

公園に堂々とした銅像が立っています。秀吉だろうと思って近づくと、違います。
背広に眼鏡、口ひげ。どう見ても近代の人です。
台座の銘は「村上義一先生」。調べたところ、長浜(旧・虎姫町)出身の政治家・実業家の方だそうです。
⚠️ 現地の台座は風化していて、私にはその場で読み切れませんでした。名前は、あとで調べて分かったものです。詳しい経歴は長浜市の資料に当たってください。
ただ、これは覚えておくと得です。秀吉の城の公園にある銅像が、秀吉ではない。思い込みで通り過ぎると、地元の人の像を秀吉だと勘違いしたまま帰ることになります。近づいて、台座を読んでみてください。
琵琶湖がすぐそこにあります
意外と知られていないかもしれませんが、長浜城は琵琶湖のほとりです。
公園を湖の側へ抜けると、対岸の山まで見渡せます。天守に上がらなくても、湖はここから見えます。
秀吉がこの場所に城を建てたのは、琵琶湖の水運を押さえるためでした。立ってみると、それがよく分かります。
当時、物を大量に運ぶなら船です。湖の北側を押さえれば、北陸から京へ向かう荷の流れに手をかけられる。地図を見るより、湖岸に立って対岸との距離を見たほうが、理屈が体に入ってきます。
公園は湖側が開けていて、ベンチも置かれています。城を見たあと、ここで座って湖を眺めるだけでも来た値打ちがあります。
長浜観光は、城だけで終わりません

公園に観光マップが出ています。長浜は城だけの町ではありません。
黒壁スクエアをはじめ、歩いて回れる範囲に見どころがまとまっています。駐車場が3時間無料なので、城を1時間で切り上げて、残りを町に使うという組み立てもできます。
長浜観光で組みやすいのは、この順番だと思います。
- 豊公園に車を停める(最初の3時間無料)
- 公園と石碑を歩いて、天守を下から見る(無料・30分〜1時間)
- 天守(歴史博物館)に入る(1,000円・入館は16時30分まで)
- 湖岸に出て琵琶湖を眺める(無料)
- 時間が余れば、城下町のほうへ歩く
⚠️ 3時間を超えると400円かかります。町まで足を伸ばすなら、そこは織り込んでおいてください。とはいえ、超えても4時間で400円です。高くはありません。
帰りは北回りにすると、白鬚神社の鳥居が見えます
最後に、帰り道の話を書いておきます。ここがいちばんの拾いものでした。
長浜から自宅へ戻るとき、琵琶湖を北回りで帰りました。湖の北端をまわって、西岸を南へ下る道です。
その途中、左手に、湖の中に立つ鳥居が現れます。

白鬚神社(しらひげじんじゃ)です。湖の中に朱の鳥居が立っている、あの神社です。
この日はSUPが3人、鳥居のあたりを漕いでいました。SUPというのは、大きめのボードの上に立って、長いパドルで漕ぐ遊びです。琵琶湖は波が穏やかなので、よく見かけます。
夕方の光で、対岸の山まで見えていました。鳥居と、湖と、漕いでいる人。車で通り過ぎるだけでも、これが見られます。
⚠️ 鳥居は道路の向かい側、湖の中にあります。写真を撮ろうと道路を横断する人がいて問題になっている場所です。車を停めるなら神社の駐車場に入れて、横断歩道を使ってください。
湖北の道からは、竹生島が見えます

北回りの途中、湖に浮かぶ島が見えます。竹生島(ちくぶしま)です。長浜港から船で渡れる島で、こちらも長浜観光の定番です。
行きは高速で真っ直ぐ、帰りは湖岸を北回り。同じ日に、鳥居と島の両方が見られます。時間はかかりますが、その値打ちはありました。
長浜城の近くに泊まるなら
私は日帰りでしたが、自宅から3時間かかる道のりでした。同じくらい遠くから来るなら、泊まってしまったほうが楽です。
長浜城の周りは、驚くほど宿が近い。豊公園の周辺3km以内に20軒あって、そのうち3軒は長浜城と同じ「公園町」です。歩いて城まで行けます。
※ 私はこの日、泊まっていません。日帰りで帰りました。「もし泊まるならどこにするか」という目で選んだ候補です。料金や空室は時期で大きく動くので、リンク先で確かめてください。
城のすぐ隣がいいなら
公園町の宿です。城の敷地の隣といっていい距離で、朝いちばんの公園に出るのが楽です。
レジーナリゾートびわ湖長浜は評価4.65。愛犬と泊まれる宿です。浜湖月は4.75で、長浜太閤温泉の湯があります。どちらも住所は長浜市公園町——長浜城と同じ町名です。
安く済ませたいなら
鈴籠長浜城・長浜駅西口徒歩3分のセルフチェックイン宿 ^
- 最安 3,228円〜
- 評価 4.10(10件)
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
鈴籠長浜城は長浜城と長浜駅の間にあるセルフチェックインの宿。スーパーホテル滋賀・長浜天然温泉は天然温泉つきで評価4.52、口コミも410件あります。
城下町も歩くなら
三谷旅館は黒壁スクエアの中、町家の並びにあります。評価4.77は今回調べた中でいちばん高い数字でした。北ビワコホテル グラツィエは長浜港のそばで、口コミ1,972件。
⚠️ 泊まるなら、駐車場の3時間無料は気にしなくてよくなります。宿に停めて、歩いて城へ。そのほうが、この町の歩き方としては正しいのかもしれません。
まとめ|長浜城へ行く前に知っておくこと
- 駐車場(豊公園)は最初の3時間が無料。一万円札・五千円札・二千円札は使えない
- 入館料は一般1,000円、小中学生200円。入館は午後4時30分まで
- 企画展「秀吉、秀長と天下を支えた近江衆」は9月27日まで。大河で秀長を見ている人には、まさに今
- 中に入らなくても、石垣・石碑・秀吉像・琵琶湖は全部無料で見られる
- 写真を撮るなら石段の下から見上げる角度と、参道の木立ごし
- 帰りを北回りにすると、左手に白鬚神社の鳥居と竹生島が見えます
私は今回、中に入りませんでした。用事のついでに寄って、帰りが3時間ある。そういう日は、無理に中まで見ようとしないほうがいいと思います。
公園だけでも1時間は楽しめて、駐車場は無料の範囲に収まりました。企画展は、日を改めて見に行こうと思っています。
⚠️ 料金や会期は変わることがあります。この記事の内容は2026年9月に現地の案内板で確認したものです。お出かけの前に、長浜市の公式ページで最新の情報をご確認ください。





