2023年5月、奥入瀬渓流を朝から歩いた日の昼、日本三秘湯・谷地温泉(やちおんせん)に立ち寄りました。青森県十和田市、八甲田の山の中にある一軒宿です。岩魚定食の昼食と、日帰り入浴です。
そのとき現地で書いた投稿がこれです。
本日の昼食。
日本三秘湯の谷地温泉♨️で、岩魚定食。
岩魚の造りは初めて食べたかも。
汁に雲丹と帆立が入ってたのにはビックリ🫢
ええ湯でした。
#谷地温泉 #谷地温泉日本三秘湯 #谷地温泉は硫黄がすんごい #岩魚定食 #雲丹と帆立の汁
2023年5月26日 17:15 の投稿より
この「ビックリ🫢」の正体は、あとで分かりました。青森の郷土料理「いちご煮」だったのです。その話も含めて、写真で残します。
日本三秘湯・谷地温泉とは

谷地温泉は、青森県十和田市・八甲田山の山中にある一軒宿です。開湯400年と伝わり、徳島の祖谷温泉、北海道のニセコ薬師温泉とあわせて「日本三秘湯」に数えられています。
泉質は硫黄泉。風呂は2つで、約38℃のぬるい「下の湯」と、約42℃の白濁した「上の湯」があります。下の湯は浴槽の底から直接お湯が湧く「足元湧出」で、これは源泉かけ流しのなかでも数が少ない形です。
入った感想は、投稿の一行に尽きます。
ええ湯でした。
#谷地温泉は硫黄がすんごい
2023年5月26日 17:15 の投稿より
硫黄がすんごい。前日に酸ヶ湯温泉のヒバ千人風呂にも入っていたのですが、谷地の湯も負けていません。しばらく体から硫黄の匂いがしました。この匂いが「温泉に来た」という実感そのものなので、わたしは大歓迎です。
岩魚定食のお品書き(全文)

席にお品書きが置かれていました。日付入りです。全文をそのまま書き起こします。
| 先付 | あみたけの煮付け/うるいの酢味噌掛け |
| 造り | 岩魚の活造り |
| 焼物 | 岩魚塩焼 |
| 椀物 | 雲丹と帆立のいちご煮仕立て |
| ご飯 | 青森県産 つがるろまん |
| 香物 | ─ |
| 令和五年五月二十六日 谷地温泉 | |
山の一軒宿の昼食としては、これでもかという構成です。岩魚が造りと塩焼きで2品、山菜が2種、そして椀物が郷土料理。順番に写真で残します。
岩魚の活造り ―「初めて食べたかも」

岩魚は渓流の魚です。焼いたものは川沿いの茶屋などで食べられますが、刺身で出てくることはめったにありません。鮮度が要るので、産地の、それも水のいい場所でないと難しいのだと思います。投稿に「初めて食べたかも」と書いたとおりで、記憶にあるかぎり、岩魚を生で食べたのはこの日が最初です。淡白で、甘みがあって、川の魚の臭みはまったくありませんでした。
岩魚塩焼

こちらは定番の塩焼き。囲炉裏文化の土地の焼き魚は、塩の振り方が堂に入っています。
山菜 ― あみたけと、うるい

先付は山菜が2種。あみたけは網目のかさを持つきのこで、つるりとした煮付けに。うるいは雪国の春の山菜で、酢味噌掛けはさっぱりしていました。5月の八甲田は、まだ山菜の季節なのです。
「ビックリ🫢」の正体 ― 雲丹と帆立のいちご煮仕立て

椀の蓋を開けたら、雲丹と帆立が入っていました。山の温泉宿で雲丹の椀が出てくると思っていないので、投稿に「ビックリ🫢」と書いたわけです。
あとで調べて分かったのですが、これは「いちご煮」という青森県八戸・階上(はしかみ)あたりの郷土料理でした。本来はウニとアワビの潮汁で、お祝いの席で出される土地のごちそうです。乳白色の汁に沈むウニが「朝もやにかすむ野いちご」のように見えることから、この名前がついたと言われています。
魚介の名前ではなく、見立てで名前がついている料理です。いい名前だと思います。谷地温泉のお品書きではアワビの代わりに帆立で仕立ててありました。
そしてこのいちご煮、缶詰で買えます。八戸の「味の加久の屋」のものが有名で、お吸い物にするほか、炊き込みご飯にすると絶品だそうです。旅の味を家で再現できるのは、郷土料理のいいところです。
日帰り入浴の情報
| 日帰り入浴 | 10:00〜15:00(受付は14:30まで) |
| 料金 | 大人800円・小人450円 |
| 風呂 | 下の湯(約38℃・足元湧出)/上の湯(約42℃・白濁) |
| 場所 | 青森県十和田市・八甲田山中(標高約800m) |
| 宿泊 | 一軒宿として宿泊もできます(わたしが利用したのは昼食と日帰り入浴です) |
※ 上の表は執筆時点の公式サイトの情報です。山の一軒宿なので、営業時間や食事の提供は季節で変わります。行く前に公式サイトで確認してください。わたしたちが食べた岩魚定食はツアーの昼食として用意されたもので、同じ内容が常にあるとは限りません。
日本三秘湯 谷地温泉
八甲田山中にある開湯400年の歴史を誇る温泉で、日本三秘湯としても知られる。足下自噴の源泉かけ流し泉
- 最安 14,800円〜
- 評価 4.53(328件)
- 最寄 青森
- サービス4.49
- 立地4.66
- 部屋4.10
- 設備4.19
- 風呂4.68
- 食事4.40
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この旅の他の記事
- 奥入瀬渓流を歩いた記録|石ヶ戸から銚子大滝へ、5月下旬の新緑(この日の午前)
- 酸ヶ湯温泉の日帰り入浴|ヒバ千人風呂と玉の湯、12月の八甲田(同じ八甲田の硫黄泉)
まとめ
- 谷地温泉は八甲田山中の一軒宿。開湯400年、日本三秘湯のひとつ
- 風呂は38℃の下の湯(足元湧出)と42℃の上の湯。硫黄はすんごい(体験談)
- 昼食の岩魚定食は岩魚の活造りが出色。刺身の岩魚は産地でないとまず食べられない
- 椀物の正体は八戸の郷土料理「いちご煮」。ウニとアワビ(ここでは帆立)の潮汁
- いちご煮は缶詰で通販でも買える。炊き込みご飯が定番
- 日帰り入浴は10:00〜15:00・大人800円(執筆時点の公式情報)
この記事の情報について
| 訪問 | 2023年5月26日(JTB旅物語「白神山地・奥入瀬渓流をじっくり歩く 3日間」の昼食で立ち寄り) |
| 写真 | すべて訪問時に撮影したもの。お品書きも当日のもの |
| 引用 | 本文中の引用は、当日に本人が投稿したもの |
| 参考 | 日本三秘湯 谷地温泉 公式サイト(日帰り入浴の時間・料金) |


