奈良の紅葉の名所を探していて、談山神社(たんざんじんじゃ)に行き当たる方は多いと思います。
私が行ったのは11月25日。朝から雨でした。

これが、その日に見たものです。
🔴 雨の日に行って、かえってよかったと思っています。霧が出て、塔が消えかけていました。
そのときの写真と、ほとんどの人が行かない裏山のことを書きます。談山神社の「談山」は、じつはこの裏山の名前です。
談山神社の紅葉は、雨の日に別のものになりました
先に、いちばん言いたいことを書きます。
🔴 晴れの日と雨の日で、まったく違う場所になります。どちらがいいという話ではなく、別のものが見られるということです。
| 晴れた日 | 赤がはっきり出る。写真に撮りやすい |
| 雨・霧の日 | 🔴 奥の木がにじんで、塔が浮いているように見える |
| 人の多さ | 雨の日はぐっと減ります |
| 足元 | 石段と石畳が濡れます。滑りやすい |

霧がかかると、手前の木だけがはっきりして、奥がにじみます。晴れた日には、こうはなりません。
参道|バス停から歩き出すと、もう頭の上が色づいています

歩き出してすぐ、この状態です。両側に茶店が並んでいて、頭の上は紅葉のトンネルでした。
この日はみんな傘を差しています。

「別格官幣社 談山神社」と刻まれた社号標。ここから境内です。

赤い鳥居。くぐると、空気が変わります。

🔴 境内に入ったとたん、霧でした。

傘を差したまま、ずっと上を向いて歩くことになります。首が痛くなるくらい、上がきれいでした。
十三重塔|木造では世界でここだけ、霧に沈んでいきました
談山神社といえば、この塔です。

🔴 木造の十三重塔は、世界でここだけだとされています。足元まで紅葉が来ていました。
そもそも、なぜこんな山の中に神社があるのか。ここは藤原鎌足(ふじわらのかまたり)をまつった神社です。大化改新を中大兄皇子と進めた、あの鎌足です。
🔴 「多武峰」は「とうのみね」と読みます。地名としてはこちらが本来の呼び方で、談山神社の住所も「桜井市多武峰319」です。

霧が濃くなってくると、塔の輪郭がだんだん薄くなります。

ここまで来ると、もう消えかけです。

枝のあいだから見ると、こうなります。晴れていたら、ただの塔の写真でした。

石段を上がると、また塔が見えます。境内は上下に広いので、同じ塔を何度も違う高さから見ることになります。
拝殿の吊り灯籠|廊下から見る紅葉が、いちばん好きでした
🔴 ここが、私はいちばん好きでした。

拝殿の廊下に、吊り灯籠がずらりと並んでいます。

一列に並んだところ。数えるのをあきらめました。

灯籠の向こうが、全部紅葉です。雨に濡れているので、灯籠の金具まで光っていました。

向きを変えると、同じ灯籠でも黄色になります。

朱塗りの拝殿。朱色と紅葉は、同じ赤でも違う赤だということが、並べて見るとよく分かります。


こういう真っ赤なのも混ざっています。

手水舎。水の出るところが鳥の形をしています。
裏山へ|多武峰の「談山(かたらいやま)」は、大化改新を相談した場所
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。
談山神社があるのは、多武峰(とうのみね)という山の中です。そして神社の裏に、登れる道があります。
道標のところで、人がぐっと減ります

🔴 この道標が分かれ目でした。
| 御破裂山(鎌足公墓所) | これより250m |
| 談山(大化改新相談所) | これより30m |
十三重塔を見て帰る人がほとんどで、ここから先に入る人は、ぐっと減ります。雨だったこともあって、この先ではほとんど人に会いませんでした。
御破裂山(ごはれつざん)|標高618m、鎌足公の墓所

説明板です。標高618m。山頂に藤原鎌足公の墓所があり、古くから国家の大事があるときには鳴動した、と書かれていました。

その墓所です。ここまで来る人は、多くありません。
談山(かたらいやま)|標高566m、神社の名前のもと

🔴 「談山」と書いて「かたらいやま」と読みます。
談山神社の裏山にあたり、古くから「談所の森」と名づけられ、中大兄皇子と藤原鎌足公が、大化改新の秘策をねられたところとされています。(現地の説明板より)

山頂の石碑です。
🔴 神社の名前は、この山から来ています。十三重塔だけ見て帰ると、名前の由来には出会えません。
道標からたった30mです。十三重塔の前で写真を撮っている人の数を思うと、ここまで来る人の少なさは不思議なくらいでした。

道の途中には、大杉と銀杏が並んでいました。
裏山の道は土と落ち葉です。舗装はされていません。雨の日は、ここがいちばん滑ります。
銀杏の絨毯|下りの道が、いちばんのごほうびでした
登りより、下りのほうがよかったというのが正直なところです。

一面が黄色でした。

🔴 踏むと音がします。雨で濡れていたので、色がいっそう濃く出ていました。

石畳の参道も、落ち葉で見えなくなっています。


戻ってきました。

この一本だけ、突き抜けて赤かったです。


午後になっても、霧は晴れませんでした。

帰り道。石畳が濡れて光っています。

最後にもう一度、鳥居をくぐって終わりです。11時47分に歩き出して、戻ってきたのが13時半ごろでした。
晴れた日の談山神社は、まったく別の場所でした(2018年11月)
別の年に、晴れた日にも行っています。2018年11月13日です。

🔴 同じ場所とは思えません。

晴れると、赤がはっきり出ます。塔の輪郭も、くっきりします。

こちらのほうが「写真映え」はします。ただ、雨の日に見たあの霧は、晴れた日には絶対に出ません。
どちらか一方しか行けないなら、天気予報を見て雨を避けるのが普通だと思います。でも、雨だからといって、やめるのはもったいないとだけは言っておきます。

🔴 銀杏は、もみじより遅れます。この写真は12月のもので、まだこの色でした。もみじが終わったあとに行っても、銀杏は残っていることがあります。
談山神社は奈良の紅葉穴場か、正直に書きます
「穴場」で探している方のために、思ったことをそのまま書きます。
| 人出 | 穴場ではありません。紅葉の時期は人が来ます |
| 🔴 ただし | 裏山(御破裂山・談山)は、ほぼ人がいません |
| 雨の日 | 人がはっきり減ります |
| 駅から | バスで25分。思ったより奥です |
| 境内 | 上下に広い。石段が多いので歩きやすい靴で |
🔴 本当の穴場は、談山神社そのものではなく、その裏山です。道標から先へ30mか250m入るだけで、人がいなくなります。
奈良の紅葉の名所というと、正暦寺・室生寺・長谷寺・奈良公園のあたりが並びます。そのなかで談山神社は、「塔がある」という一点で写真に残りやすいのが強みだと思います。
そして、境内が山の斜面にあるので、上から見下ろす紅葉と、下から見上げる紅葉の両方が一度に見られます。平地の寺社ではこうはなりません。
談山神社のライトアップと紅葉まつり
私が行ったのは昼間ですが、夜のライトアップもあります。
2025年(令和7年)は、こうでした。
| 紅葉まつり | 10月1日 〜 12月7日 |
| 紅葉ライトアップ | 11月14日 〜 12月7日(期間中は毎日) |
| 夜間の時間 | 17:00 〜 20:30(最終入場20:00・建物内の拝観は19:30まで) |
🔴 2026年の日程は、この記事を書いている時点ではまだ出ていません。行く前に、必ず談山神社の公式サイトでご確認ください。
見ごろは、例年11月中旬から下旬あたりです。私が霧の中を歩いたのは11月25日で、ちょうどよく色づいていました。
談山神社へのアクセスと駐車場、拝観料
公式サイトに出ている情報をまとめます。
| 住所 | 奈良県桜井市多武峰319 |
| 電話 | 0744-49-0001 |
| 受付 | 8:30 〜 16:00(最終受付)/最終拝観は16:30まで |
| 拝観料 | 大人700円・小学生300円・未就学児 無料・障がい者350円 |
| 料金改定 | 🔴 令和8年(2026年)4月1日から新料金 |
電車とバスで行く
| 最寄り駅 | 近鉄・JR 桜井駅 |
| バス | 奈良交通バス(桜井駅南口 ①番のりば) |
| 所要 | バスで約25分、バス停から徒歩約3分 |
| 運賃 | 大人 片道500円 |
| タクシー | 桜井駅から約15分 |
車で行く
| 南阪奈道路 葛城IC | 約20km |
| 西名阪自動車道 郡山IC | 約25km |
| 西名阪自動車道 天理IC | 約29km |
| 名阪国道 針IC | 約26km |
駐車場は第1〜第5まであります。料金は時期で変わります。
| 第①駐車場(11/1〜12/7) | 乗用車500円・バイク300円・バス2,000円 |
| 第⑤駐車場(通常) | 500円 |
| 第⑤駐車場(11/1〜11/30) | 1,000円 |
| 社務所前 優先駐車場 | 🔴 無料 |
🔴 紅葉の時期は、山に入る一本道が混みます。台数にはかぎりがあるので、朝のうちに着いておくのが安心だと思います。
奈良で前泊・後泊するなら
談山神社は桜井市の山の中で、まわりに宿は多くありません。奈良市内に泊まって、そこから向かうのが動きやすいと思います。
私が食事だけですが実際に行ったのが、奈良ホテルです。
奈良ホテル
関西の迎賓館として1909年創業。伝統のおもてなしで心に残る旅を。
- 最安 24,600円〜
- 評価 4.67(1,740件)
- 最寄 近鉄奈良
- サービス4.76
- 立地4.65
- 部屋4.64
- 設備4.59
- 風呂4.48
- 食事4.83
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明治42年開業の、本格的なクラシックホテルです。泊まってはいませんが、建物の中を歩くだけでも見ごたえがありました。
もう少し静かなところがよければ、この2つです。
ふふ 奈良
灯籠の灯、歴史の香り、庭屋一如の奈良リゾート
- 最安 60,500円〜
- 評価 4.61(92件)
- 最寄 近鉄奈良
- サービス4.83
- 立地4.75
- 部屋4.89
- 設備4.70
- 風呂4.94
- 食事4.95
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ふふ 奈良。全室に露天風呂がついています。
JWマリオット・ホテル奈良
最高級ラグジュアリーホテルが古都・奈良に日本初上陸。
- 最安 21,063円〜
- 評価 4.21(135件)
- 最寄 新大宮
- サービス4.26
- 立地4.21
- 部屋4.38
- 設備4.36
- 風呂4.31
- 食事4.56
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
JWマリオット・ホテル奈良。奈良市三条大路で、駅からのアクセスがいいほうです。
雨の日に行くなら、持っていったほうがいいもの
実際に雨の中を歩いて、あってよかったもの・なくて困ったものです。
| 🔴 滑りにくい靴 | 石段と石畳が濡れます。ここがいちばん大事でした |
| 折りたたみではない傘 | 片手がふさがりますが、境内は木の下が多いので差したままで歩けます |
| レンズを拭くもの | 霧の日は、カメラでもスマホでもすぐ曇ります |
| 上着 | 山の中なので、ふもとより寒いです |
| 小銭 | 拝観料と駐車場で要ります |
裏山まで行くなら、登山靴までは要りませんが、スニーカーは必要です。落ち葉が濡れていると、思った以上によく滑ります。
まとめ|雨の談山神社で見たもの
| 行った日 | 2014年11月25日(雨・霧)/2018年11月13日(晴れ) |
| 歩いた時間 | 11:47 〜 13:30ごろ(裏山を含めて約1時間45分) |
| 🔴 いちばん良かった | 拝殿の吊り灯籠ごしの紅葉と、下りの銀杏の絨毯 |
| 🔴 いちばんの穴場 | 裏山の談山(かたらいやま)・御破裂山。人がいません |
| 雨の日 | 人が減り、霧が出る。足元にだけ気をつければ、おすすめです |
| 銀杏 | もみじより遅い。12月に入っても残っていることがあります |
談山神社は、十三重塔を見て帰る場所だと思われがちです。でも、神社の名前になった山が、すぐ裏にあります。道標から30mです。せっかく行くなら、そこまで足を伸ばしてみてください。
※拝観料・駐車場・ライトアップの日程は変わります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。





